プライベートジム徹底解説【初心者向け】
プライベートジムとパーソナルジム(パーソナルトレーニングジム)。一見どちらも同じもののようですが、両者の違いはご存じでしょうか?
本記事では、パーソナルトレーニングに興味のある方や、そろそろパーソナルジム探しを始めようという方を対象に、この違いを徹底解説します。
一通り目を通すだけでパーソナルジム探しに役立ちますので、興味のある方はぜひ読み進めてみてください。
プライベートジムとパーソナルジムでは何が違うの?
パーソナルジムとは、パーソナルトレーニングを専業で行うジム全般のことを意味します。
これに対し、プライベートジムといえば、プライベートな空間すなわち個室でトレーニングを行うタイプのパーソナルジムを意味します。
一言でいえば「個室でトレーニングできるかどうか」という点で区別されています。
パーソナルジムではトレーナーとマンツーマンでパーソナルトレーニングを受けることができますが、トレーニングを行う場所は必ずしも個室とは限りません。同じスペースと設備を使用して、別の利用者とトレーナーが並行してトレーニングを行う場合があります。
これに対し、完全個室でトレーニング空間と設備を独占的に利用できるのがプライベートジムということになります。
では、プライベートジムには、具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
プライベートジムの特徴1:【プライバシーが守られる】
プライベートジムの場合、トレーニング中に他の利用者と顔を合わせることがないという意味でプライバシーが保たれます。これが最大の特徴といってよいでしょう。
他の利用者に気兼ねなくトレーニングプログラムに専念することができるというメリットがあります。
トレーニング目的として最もポピュラーなのはダイエットやボディメイクですが、トレーニングの中で利用者のコンプレックスに関わるようなデリケートな情報のやりとりが必要になることがあり、そのような話を他の利用者に聞かれたくないという状況はよくあります。
特に女性の場合には、そうした理由から完全個室のプライベートジムを選ぶ傾向が高くなっています。
プライベートジムの特徴2:【空間と設備を独り占めできる】
個室トレーニングスペースには、パワーラックやスミスマシンといった大型の設備一式に、ダンベル等の各種小型器具が設置されているのが一般的です。
プライベートジムには、こうしたスペースや設備・器具を一人の利用者が完全に独占利用できるという特徴があります。
これにより、他の利用者と交代で器具を利用したり、譲り合ったりする必要はなく、最適な順序、ペースでトレーニングを行うことができるというメリットがあります。そのことはトレーニングの質や効率が上がるという効果にもつながるといえるでしょう。
プライベートジムの特徴3:【トレーナーによる個人経営が多い】
プライベートジムは個人経営の場合が多く、少人数のトレーナーで運営されているという特徴があります。在籍トレーナーがオーナー1名の場合も珍しくありません。また、複数店舗を展開する大手事業者の場合でも、個々の店舗は1名体制で運営されている場合が少なくありません。
個人トレーナーが経営するプライベートジムの場合、運営方針やサービス内容にはトレーナーの個性がそのまま反映されます。ジムとトレーナーを一体として捉えると理解しやすいかもしれません。プライベートジムといっても様々な特色をもった個性的なジムが多いのはそのためですね。
また、こうした個人トレーナーの多くは大手事業者で経験を積んで独立開業した腕自慢ですので、大手ジムの新米トレーナーよりもコスパの高いサービスを受けられるという見方もあります。
プライベートジムはこんな人におすすめ
ここでは、プライベートジムをおすすめしたい人ということで、具体例を挙げてみたいと思います。
トレーニングしているところを他人に見られたくない
- 通っていることを知られたくない
- プライベートな会話を人に聞かれたくない
- マシンの譲り合いなどで気を遣いたくない
- とにかくトレーニングに専念・集中したい
- トレーニングの効果・効率を上げたい
- トレーニングの成功率を高めたい
いかがでしょうか。プライバシーを重視する方、トレーニングに集中して効果を高めたい方には大きなメリットが期待できそうです。
プライベートジム選びの注意点【知らないと失敗します】
さて、ここまではプライベートジムの特徴やメリットについて解説してきましたが、デメリットや落とし穴はないのでしょうか?
実はプライベートジムをめぐっていろいろなトラブルも起きています。
ですが、ご安心ください。
よくあるトラブルや回避策としての注意点をまとめましたので、ご参考までにどうぞ。
入会してみたら予約が取りにくかった
プライベートジムの特性上、一定の時間帯に利用者が集中して予約が取りにくいという状況が発生しやすいものです。このため、思いのほか予約が取りにくく、ストレスを感じてしまうということは、よくある話です。
ジムの立地や利用者層にもよりますが、特定の曜日や時間帯に予約が集中するのが通常です。さらに、季節的に利用者が急増する春から夏にかけては予約が取りにくい状況が特に発生しやすくなります。
希望時間帯の予約が取りやすいかどうかについては、契約前にしっかりチェックするようにしましょう。
始めてみたらトレーナーとの相性が合わなかった
カウンセリングや体験トレーニングを通してトレーナーとの相性を確かめて契約したものの、トレーニングを始めてみたらどうも相性がいまひとつ、ということもあります。
このような場合、プライベートジムでは担当するトレーナーを変更できない可能性があります。これは、個人経営のジムに限ったことではありません。多店舗展開をしている事業者の場合でも、個別の店舗はトレーナーひとりで運営されている場合が少なくありません。
契約前のカウンセリングではトレーナーとの相性等については慎重に見極めるようにしましょう。通常は体験トレーニングが提供されていますので、こちらを積極的に利用することをおすすめします。
実際のサービスがホームページのイメージと違った
ホームページで見たイメージが良いので契約してみたら、実際に提供されているサービスは期待外れだった。このようなことも実際によくある話です。
プライベートジムはワンルームマンションの一室で開業できるなど参入障壁が低いため、零細事業者が運営している場合が多いのが実態です。このため、提供されるサービスの質は必ずしも高水準とは限らず、トレーナーの資質も玉石混交と考えるとよいでしょう。
チラシやホームページなどの情報は視覚的なデザインやイメージに惑わされることなく、しっかりと内容を見極めましょう。重要な情報が記載されていない場合などは、カウンセリングの際に質問するなどして、納得できるまで説明を受けるようにしましょう。
低料金で選んだジムが破綻してしまった
業界最安値など低価格を売りにしているジムについては経営状態に関する注意が必要です。
いわゆる自転車操業に陥っている兆候かもしれません。前述のようにプライベートジムの場合は多数の零細事業者が参入していますので特に潜在的なリスクが高いと考えましょう。
コースが終了していないのにジムの経営が破綻してしまったという話は実はそれほど珍しくありません。価格の安さだけに目を奪われてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれませんので注意しましょう。
まとめ
いろいろなトレーニングスタイルがある中で、プライベートジムはトレーナー、空間、設備の全てを独り占めにできる最も贅沢な選択肢といえます。
もちろん、それに見合うような高額な料金が設定されていますが、プライバシーの確保という本来のメリットに加え、トレーニングの効果、効率、そして成功率のどれを取っても最高の結果を期待することができます。
それだけに、ジム選びで失敗することのないよう慎重さが求められます。
これからはじまるトレーニングライフを成功させるため、少しでも参考にしていただけたら幸いです。